禁断のかくれんぼ

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その声に反応して、画面を見る私… 検証開始から、2時間経過… 深夜2時 と画面に表示されている。 パァン! ラップ音が鳴り始め 砂嵐のTVの電源が、落ちる… 一瞬にして、暗黒になる。 暗視カメラに、写されているスタップも流石に 緊張している。 真っ暗な、部屋からは何かが移動している音がする… ズズ… ズズズズ… 既に、近くまで近づいている様子だ。 危険を感じた、検証スタッフが中止サインを出す! 慌てて、塩水を含み移動する… 検証は、無事何事も無かったように終了する。 だが・・・ 検証したスタッフとの連絡が途絶えた とのいつもの通りの展開で、幕を閉じる。 「凄かったよな? 見た見た? TVが消えて、あの音だぜ・・・」 少し興奮気味の村上 「はぁ… それほど 凄いことなのか? あの位の現象は、起きてもおかしくないだろう?それなりの、原因を作っているんだし…」 と呆れて答えた。  「と言うと・・・?」 村上は首をかしげる。 「だから・・・ 大体、人形を使用する時点で、かなり危険だと言う事・・・ 人形には、魂が宿りやすい物であり 1体に付き、1体の霊体が宿るとは限らない! 1体の人形に対して、複数の霊体が宿る事の方が普通だよ。 ましてや、霊が好んで現れる水場でやるなんて 余りにも危険すぎるし、霊に対して馬鹿にしているよ・・・ 明らかに、これは触媒を使っての交霊実験だよ 塩水含んで、どうするの? 刃物など危険な、物を使用してどうする? あれは、無事終わってる様に見えてるけど・・・ 逆を考えてみたら? 人形に、複数の霊体が宿ってしまった場合 仮に、映画のチャイルドプレイに登場する チャッキーみたいな奴が現れたら? このDVDは、実際に起きた衝撃の殺人映像に 変わり果てるね・・・ そんな人形が、簡単に燃えてくれる訳が無いよ その前に、姿を消してしまうだろうね・・・」 と出来るだけわかるように話した。 「じゃあ・・・ もしかすると、連絡が途絶えたスタッフって・・・」 と村上 「そうだな、ありえない話でも無いと言うことだよ」 と私は答えた。
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