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エイシンアローは3コーナーを回ると先頭のプラチナムペスカは4コーナーの入り口間近まで進んでいたんや。
さらに最悪なことにエイシンアローは馬群につつまれにっちもさっちもいかない状況。
このままではまずい。
朱美もそう思ったに違いない。
エイシンアローの特徴は長く脚を使えない。
一瞬の脚、そう、まさに弓を引き、射程圏に達すれば放すといったいわば乗り手のアシストがなければ成り立たない馬なのだ。
結局馬群のまま4コーナー入り口付近まで来てしまったエイシンアロー。
「藤岡!!!お前これで終わってええんか!!!俺は認めへんぞ!!!!!お前の意地でこの腐った流れから我がの流れに変えてみせてみぃやぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
遠く届かない所からそれでも罵声を送り応援し続ける。
最後の直線!!!
エイシンアローはかなり行きたがっていた!!!!!
さらにこの時点でオートセレブが二番手から先頭に上がる。
「まだや!!!まだ放すんやないぞ!!!その馬の脚は一瞬やぞ!!」
もし俺の考えが間違っていればここでエイシンアローは終わるはず…。
そう考えただけで震えがした。
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