DANCING☆GIRL

そしてまた、世界は廻る

それからあたし達は、少し前まで通っていた中学校へ向かった。合格発表は卒業式の日より何日か後だったからだ。

4人と自転車3台が昼下がりの大通りを走った。

「なぁー、なんでわざわざ学校まで行かねぇといけないんだょ」

ﾕｳﾔがいかにもダルそうに言った。

「ﾕｳﾔはﾀﾞﾒだな～笑 誰が好き好んでめんどい入学手続きなんかやんだよ??あーいうのは中学がやってくれんのｯ!!笑」

ｶｲﾄが馬鹿にしたように言った。

「はぁ??んな事分かってるよ。俺が言ってんのは、電話入れれば済むだろってこと!!なぁｶｲﾄ、行くだけ無駄だよ。ﾁｬﾘパンクしちゃう……」

「うっさいなぁ!!どうせ受験太りしてますょ～。
ていうか全部ｶｲﾄが悪いんじゃん!!」

あたしはﾕｳﾔの後ろからｷﾞｬｰｷﾞｬｰわめいた。ｺｳｼﾞは笑ってあたしたちを見てた。

「で、ｶﾅﾃﾞ。どうしたのﾁｬﾘ??」

ｺｳｼﾞが聞いた。