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チュンチュン
「うぅ…」
窓から朝日が射し込んでいる
ま、眩しい……
「竜也、朝じゃぞ、起きるのじゃ」
そうか、もう朝か……
そろそろ起きるかな……
「って朝!?」
さっきまでの混沌とした世界ではない事実に飛び起きる俺
「うぉ!?ビックリした!?いきなりどうしたのじゃ!?」
どうやらアレはやっぱり夢だったようだ
「おはよう、姉さん」
「姉さん?まぁ、おはよう、急に飛び起きたからビックリしたぞ」
「いやいや、姉さん聞いてくれよ~変な夢をみてさ……異空間で幼女に思いっきり蹴れたんだ……」
「だから、夢じゃないといっておろう」
この声は…
「へ?」
姉さんの声じゃない
しかし、聞き覚えがある声だ
しかも、つい最近……
とりあえず状況を確認
「ここって俺の部屋だよな?」
「うむ、お主の寝床で間違いない」
やはり寝心地といい俺は自分の部屋のベッドで寝ているのに間違いないようだ
では、何故姉さん以外の声が?
そして俺は恐る恐る目をあけた
幼女がいた
「……なんでお前がここにいる?」
「うむ、お主がワシの世界で気を失ってしまってのう、異空間で目を覚ましてまたパニックになったら説明が面倒なので、お主のもっとも慣れ親しんだ空間で説明をすることにしたのじゃ」
意味がわからない
この幼女は何を言っているのだ?
しかも、夢の中の幼女が目の前にいる
アレは夢じゃなかったのか?
ひょっとしてまだ夢の中なのか?
「せんせーい!」
「なんじゃ?」
「言ってる意味が電波すぎて受信できませーん」
「電波とは?何を言っておるのだお主?」
「…………」
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