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次の日、東条とシンは学園島の教師宿泊区の入口にいた。 教師宿泊区とはその名の通り、遠方からこの鏡樹学園に働きに来ている教師が宿泊するための寮が集まっている区画だ。 この区画の中に生徒は入ってもの構わないらしいが、そんな好き好んで教師だらけの区画に入る生徒はいない。 現実、東条たちはこの場に30分ほどいるが、入っていく生徒は一人もいなかった。 「では、確認しよう。今から向かう部屋には、我輩たちのクラス担任がいるのだな?」 「まあ、あのオカルト女たちの話が本当ならな」
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