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「どんまい、悠理」
後ろから肩をポンポンと叩きながら言う。
こいつは俺の親友もとい、心友…だと思う。
名前は本村圭一。
「何で起こさないんだよ…」
「何で起こす必要があるの」
ニヤニヤしながら言ってくる。
この授業で寝てたらこうなるってわかるだろ…
心友なら起こしてくれるはず…
はっ!そうか…心友じゃなかったのか…
「圭一、君には失望したよ」
「いきなり何言ってんだよ。意味わかんねえよ」
そんな会話をしていると俺と圭一の間に先生の顔が出現した。
「え?何?まだ怒られたい?そうか、本村は昼休みは中川のお供をするのか、先生は別に構わないぞ」
ニコニコしながら圭一にそんな脅しをかけている。
これは怖い…
「い、いえ…悠理の方から話掛けてきたんすよ…?」
あー、ここで責任転嫁ですか。
圭一、君には心底失望したよ…
そして俺の死亡フラグ乱立な件。
「そうかそうか。中川、昼休みは先生とたくさんお話しような」
父さん、母さん。
先に逝く息子をお許しください。
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