【Sinful night】

8/11
890人が本棚に入れています
本棚に追加
/209ページ
「いっつも思うんだけどさぁ~、 慣らすの、面倒臭せぇ~んだよなぁ~…」 舌打ちを打ちながら告げる。 その手の動きは、 やはり僕を思いやってはくれない……。 強引で、傲慢で、最悪だ……。 慣らすだなんてよく言うよ……。 これじゃ、逆に傷付く。 彼の伸びきった爪が、 内壁を強く擦るから…… 「……い…た…ぃ……ッ…」 「痛てぇ~の?はッ…嘘吐け!! 慣らしてやってんだから、 痛てぇ~訳ねぇ~じゃんか? それにお前、遊び慣れてんだろ? うぜぇ~事、言ってんなよ!! ……つぅ~かさ、 男好きのお前の此処なら、 使い込んでて、 慣らさなくてもさ…… すんなり銜え込むんじゃねぇ~の!? あははッ!! あぁ~、ほら…… ホンマは気持ちいいんだろ? 声だせよ!! “気持ちいいです”って、言えよ!!」 到底、“気持ちいい”だなんて、 言えないものなのに……。 それなのに、 「……気持ち…いい、です」 そう言えば、相手は喜ぶから……。 僕は嘘もつくし、 相手の玩具にでもなってあげる。 「あはッ…やっぱ噂通りだな、霄♪」            
/209ページ

最初のコメントを投稿しよう!