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「いっつも思うんだけどさぁ~、
慣らすの、面倒臭せぇ~んだよなぁ~…」
舌打ちを打ちながら告げる。
その手の動きは、
やはり僕を思いやってはくれない……。
強引で、傲慢で、最悪だ……。
慣らすだなんてよく言うよ……。
これじゃ、逆に傷付く。
彼の伸びきった爪が、
内壁を強く擦るから……
「……い…た…ぃ……ッ…」
「痛てぇ~の?はッ…嘘吐け!!
慣らしてやってんだから、
痛てぇ~訳ねぇ~じゃんか?
それにお前、遊び慣れてんだろ?
うぜぇ~事、言ってんなよ!!
……つぅ~かさ、
男好きのお前の此処なら、
使い込んでて、
慣らさなくてもさ……
すんなり銜え込むんじゃねぇ~の!?
あははッ!!
あぁ~、ほら……
ホンマは気持ちいいんだろ?
声だせよ!!
“気持ちいいです”って、言えよ!!」
到底、“気持ちいい”だなんて、
言えないものなのに……。
それなのに、
「……気持ち…いい、です」
そう言えば、相手は喜ぶから……。
僕は嘘もつくし、
相手の玩具にでもなってあげる。
「あはッ…やっぱ噂通りだな、霄♪」
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