私の始まり

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―1990年2月 2人の兄に続き3番目の末っ子として生まれた私は家族に溺愛されて育った。 名前は、『さくら』 ※ここでは主の名前、団体名等は偽名を使わせていただきます。 2人の兄の影響もあり、野球やサッカーをして男の子みたいに育った。 サバサバした性格で、女の子より男の子の友達の方が多かった。 大きなデパートで買い物する時はいつも迷子になっていた。 探しに来てくれたお兄ちゃんを見つけた時は安心したせいか、走り寄ってお兄ちゃんの股間に顔うずめて泣いてたっけ。(笑) 毎晩のようにみんな居間に集まって花札やってたな。 あたしの席は決まってお父さんの膝の上だった。 はじめて自転車に乗れた時もお父さんと2人で街に自転車を買いに行った。 たまに叱られて、ひっぱたかれた日もあったけど…私はやっぱりお父さんっ子だった。 だけど、私が小学校に入る時くらいからお父さんの体調が悪くなっていた。
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