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「先生ー…」 「ん?どうした?」 「あのね、少しだけお話して良い…?」 「良いぞー。なんかあったのか?」 「んっとね…─」 最近何年も前に別れた母親と再開した。 お金を貸してほしいという事で訪ねてきた。 小さい頃に別れた母親。 はっきり記憶があるわけでは無いが、祖母の土地を売ってお金を作ってくれという母親は見ていて情けなかった。 私は色んな事が重なって少し疲れていた。 「ちょっと待ってくれ。少し混乱していて…理解するのに時間が…」 人に自分の事を話すのは初めてなので上手く伝えられない。 それでも先生は私の話を一生懸命、辛抱強く聞いてくれた。
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