第二章 過程と結果

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『ごもっともな意見だが……騎士なんだから主君の命令は絶対、だろ? なに、二人で盗賊退治して来いなんて無茶を言ってるわけじゃないんだ。せっかくの同期なんだから仲良くしな』  結局このダンウェル王の言葉で締めくくられ、謁見の前での話が終わる。  旬も何か文句を言いたかったが、言った所であの王様が聞き入る可能性など皆無だと思い、早々と諦めていた。  謁見の間を出た旬は、足早に去っていくシェリーの背中を見ながら、ポツリと呟く。 「キャス子、居るんだろ」  その言葉を待っていたかのように、光の集合体が旬の前に現れた。 〈流石お見通しですか。いやはや、さっそく任務ですねネ〉 「……まあね。っと、それより書庫に案内してくれないか?」 〈書庫ですか?〉  一応書庫には行ける身なので、少しでも多く情報を得ようというわけである。 〈分かりました。では書庫に案内しますネ〉  ふわふわと浮かぶ光を旬は追った。
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