第二章 過程と結果

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 旬は次に携帯電話を取り出す。 「な、なんだ! それは!?」  初めて見るディスプレイの電気的な光に、アリアスはつい剣を抜きそうになるも、フローリアの視線で何とか止まる。  携帯電話を見せたのはイレイアの時以来なので、説明する為に旬はそれをフローリアに手渡した。 「これは……凄い綺麗ですよ!!」  待ち受けには最初から入っていた、海外都市部の夜景がセットされていたのだが、フローリアが思いの外そこに食い付いた。 「まあ細かな説明は後にして、この数字と一緒に並んでる文字は読めないですよね?」  旬は携帯電話を持つフローリアの横から、キーを指差す。 「はい。……ん? でも数字は読めますよ?」 「という事はアラビア数字は共通という事になりますね」 「まて、アラビアとはなんだ?」  アリアスの言葉に、旬は引っかかりを覚えた。  自称守護精霊には英語という単語を突っ込まれなかったが、キャッスルと言う言葉は通っている。 「ヤバいな。こんがらがってきた」  旬はうんざりと呟いた。
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