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「…帰るか?」
……コクリ…。
小早河が頷く。
荷物をしまい、下駄箱へと歩く。
俺の後ろを、小早河がチョコチョコついて来る。
「………、ねぇ…。」
小早河が話しかけてくる。
「何だ?」
「メアド、交換しよ…。」
ちょっと意外だった。
俺に対して、そんな事も言うんだ。
「…いいよ、、」
ケータイ同士を向かい合わせてメアド交換をする…。メアド交換とかしたこと無かったからちょっと緊張する。
ま、ケータイ買ったのおとといだから当たり前なんだけどね…。
「ありがと、中田久くん。」
小早河はうれしそうにケータイの画面をのぞいていた。
その横顔が、ちょっとかわいいなと思ったりしちゃったりした訳で…
そのまま、二人でノロノロ帰った。
小早河は笑いながら、
「観察の結果は?」
と聞いてきた。
俺は
「今度、俺が夢に出て来た時に聞いてくれ」
と答えた。
俺かっこよくね?
まぁ、小早河は鼻で笑っていたけれど…。
そのまま分かれ道になり、二人別々に帰路についた…。
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