平成の戦艦大和

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日本は1997年の第二次朝鮮戦争後、二つの戦争に関わった。 コソボ紛争とアフガニスタン戦争である。 コソボ紛争時には翔鶴型空母「瑞鶴」を派遣し米空母と協力して作戦を行った。 それとB-1(米空軍のB-1Bとは別)爆撃機10機をEU軍基地に派遣した。 アフガニスタン戦争では戦後の治安維持のために陸軍部隊を派遣した。もちろんどこかの世界の日本のように交戦規定は定めないし、武器は持たせるべきではない!とか言うわけはなく、交戦規定はハッキリしているし武器も所持している。 時間は飛んで2014年、世界の注目は終わらない二つの戦争に注がれていた。 アメリカが9・11テロを発端として攻め込んだアフガンと同盟国イスラエルに危険が及ぶのを看過できずに大量破壊兵器の開発疑惑を大儀として攻め込んだイラクでの戦争である。 アフガニスタンでの戦争には直接的にはかかわらなかった日本だったが、それでも治安維持の為に派兵していて度々戦闘に巻き込まれ戦死者も出ている。 これには国民世論が引き気味になるし、EU各国がぞろぞろと撤兵を始めたのが契機となり2015年中の撤兵を決定した。 未だに撤兵を決めていないのはアメリカとイギリス、それとイタリアだけであった。 イラクではクルド系民兵の蜂起により政府(シーア派)、スンニ派民兵との三つ巴の内戦が勃発し各国軍全てが撤退した。有り体に言えば尻尾を巻いて逃げ帰ったのである。 日本はイラクに関しては大義のない戦争として参戦しなかった。
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