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九回裏、ツーアウトランナー2塁
サヨナラのピンチ
バッターは10割の右打者三浦。
1球目は高めのストレートを要求された。
2塁ランナーをちらと見てからすぐ投げ込む。高め目一杯(とおもってる)に一直線に向かっていく、バッターは見逃した。審判とってくれ!!
「ボール!」
どうやら、自分は思ったよりもコントロールが悪いらしい。相手の怖い顔の10割もギロリと睨んでくる。よく見ると意外とチビだ。チビには負けたくない。
2球目は内角低めに決まった!バッターチビ見逃す!!すとら…
「ボール」
「やっべ、入らない。」
どうやら打率10割は本当に実力みたいだ。堂々とギリギリのコースを見送ってくる。
3球目、キャッチャーの指示は三連続でストレート。自分は首をふった。カーブを投げたいんだ!!
しょうがねぇな、 と先輩キャッチャーは首を傾けながらカーブのサインを出してくれた。
2塁ランナーを見て、足をぐわっと上げて、「曲がれ!」と思いつつ投げた!
スパン!外角低めに決まる。これは…
「ストライーク!」
見逃しか。しかし曲がった。ひょろひょろとだけどよく曲がった。
次もサインはカーブ。遅い球連投はマズいか。でも、この球位しかない。。決まってくれ!
スパン!またも外角低めに決まる。
「ストライクツー!」
またもカーブを見送った。打率10割がこんな球を打てないのか?チビだから?
いや、読みが外れてたか、ストレート狙いだったかもしれない。22平行カウント、次が勝負。
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