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「あ?てめえふざけんなよぉ!!?オレ様を誰だと思ってんだ!!」
あ…完全に火をつけてしまった。
火消ししなきゃ!野球でもあるここは一死満塁…火消しの中継ぎの気分で…
「ん??ごめん、自分さ、茶髪でアホで短気な男の子の言葉ってよく聞こえないんだ。今なんて言ったの? ぼくわ幼稚園児…って言ったの?それは納得」
「ウルセェェェェエ!!??言わせておけば...!!!!」
一死満塁の初球はド真ん中ストレートでいくことにした。結果は…外野への大きい飛球、見事茶髪の神経を逆撫でてしまった。
スパンッッッ!!!!
と同時に怒鳴り声も響いた。
叩たいたのはもちろん自分じゃない。
茶髪の後ろに立った男だ。
結果的に外野フライでタッチアップをアウトにしてもらって見事炎上回避!なんちゃってな。
「何...騒いどんじゃ貴様ァァ!!!」
「ふ、ふっ、古川先生!!?
すみませんでしたああ!!」
...このオールバックは古川先生だ!!
野球部顧問で一年の生活指導担当(らしい)!
既に知ってるのか、この茶髪相当ビビってる。
本来野球部の入部体験に来なきゃわからないのに…。
「貴様は...入部体験にいた三浦(ミウラ)だな!!??」
「そうっす!三浦 薮(ミウラ カズ)っす!!!」
薮?聞いたことあるな、忘れたけど..
「~っす、は敬語じゃねえんだよ」
「すすすいません」
茶髪こと薮はたじたじだった。
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