4月 「入部」

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薮がどこかに連れ去られて行き、無事??入学式は終わった。 「生徒は速やかに各教室に戻ってください。生徒会役員は一年生を誘導してください」 司会がロボットとみたいに言葉をいった後全校生徒が動き始めた。 「おい!おーい!!!和己!」 生徒達を掻き分けて、苦笑いした明が来た。 「どうしたの、京都明くん?」 「いや、他人か!?つめてえな!!明でいいわ!! …で、さっきの騒ぎはなんだったのよ」 ノリのキレ○である。 「三浦 薮って覚えてる?入部体験の時にいたみたいだけど。」 「いたいた…和己はピッチャーの所にいたから知らないかもな。 あいつは元々俺達とは離れてる地域では有名なキャッチャーだったんだ。中2で退部になったが」 中2で退部…。けど、なんでそんなやつがこの野球部に… 「さっきので分かるように素行が最悪だったそうだよ。ここに来たのは…監督の推薦らしい。」 「ええ、さっきはそんな空気なかったけど…」 「入部体験の時もそうだった。先輩に喧嘩売って、一打席立って速攻帰宅命令出されてた、面白いやつだろ?」 「確かに…でもそれでもここに入れたのは…?」 明は苦笑しながら続ける。 「…入部体験に来たおれを含めた全員、先輩の球を打たされたんだが、ホームランを打ったのはあいつだけだったのさ」
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