71人が本棚に入れています
本棚に追加
薮がどこかに連れ去られて行き、無事??入学式は終わった。
「生徒は速やかに各教室に戻ってください。生徒会役員は一年生を誘導してください」
司会がロボットとみたいに言葉をいった後全校生徒が動き始めた。
「おい!おーい!!!和己!」
生徒達を掻き分けて、苦笑いした明が来た。
「どうしたの、京都明くん?」
「いや、他人か!?つめてえな!!明でいいわ!!
…で、さっきの騒ぎはなんだったのよ」
ノリのキレ○である。
「三浦 薮って覚えてる?入部体験の時にいたみたいだけど。」
「いたいた…和己はピッチャーの所にいたから知らないかもな。
あいつは元々俺達とは離れてる地域では有名なキャッチャーだったんだ。中2で退部になったが」
中2で退部…。けど、なんでそんなやつがこの野球部に…
「さっきので分かるように素行が最悪だったそうだよ。ここに来たのは…監督の推薦らしい。」
「ええ、さっきはそんな空気なかったけど…」
「入部体験の時もそうだった。先輩に喧嘩売って、一打席立って速攻帰宅命令出されてた、面白いやつだろ?」
「確かに…でもそれでもここに入れたのは…?」
明は苦笑しながら続ける。
「…入部体験に来たおれを含めた全員、先輩の球を打たされたんだが、ホームランを打ったのはあいつだけだったのさ」
最初のコメントを投稿しよう!