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あたしが返事をすると
阿散井くんは背中に背負っていた楽器ケースと荷物を下ろし、あたしの隣に座った
蒼『阿散井くん、それってエレキギター?』
恋『あぁ、エレキだ。………意外だな、瑞希って楽器知ってんだ』
蒼『あたしだってそのくらい、音楽好きだったら知ってるよ』
馬鹿にされたようで
あたしは少し頬を膨らませた
恋『音楽好きなのか、俺と一緒だな。
…あのさ、俺のこと、恋次って呼べよ』
蒼『何で?』
恋『何でって言われてもなぁ~、そう呼ばれたい、それじゃダメか?』
ダメじゃいと言わんばかりに
あたしは首を左右に振った
恋『くくっ、そんなに振ったら頭とれるぜ』
また笑われた
蒼『馬鹿にしないでよ、…れ、恋次?』
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