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開店してからは客足が途絶えることはなく、スタッフは無駄口を叩く暇もなかった。
「龍之介、お疲れ。上がっていいぞ」
店長からそう声がかかったのは、深夜2時半過ぎだった。
「お疲れ様です」
「今日も遅くまで悪かったな。車出すから着替えといてな」
「ちくしょう!これからが大変なんだぞ!皿洗いとか皿洗いとかな!」
「………」
洗い場から大声をあげる男は無視して、龍之介は制服のシャツのボタンを外した。
スタッフルームに戻って最初にしたのは、携帯をチェックすることだった。
美寧から着信と、2件のメールが入っている。
『Sub:メール受信
真人に犯人からメールが来ました。
後からその内容を転送します。
土曜の正午にあたしの家に集合です。』
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