終末への招待状

15/57
42011人が本棚に入れています
本棚に追加
/1506ページ
開店してからは客足が途絶えることはなく、スタッフは無駄口を叩く暇もなかった。 「龍之介、お疲れ。上がっていいぞ」 店長からそう声がかかったのは、深夜2時半過ぎだった。 「お疲れ様です」 「今日も遅くまで悪かったな。車出すから着替えといてな」 「ちくしょう!これからが大変なんだぞ!皿洗いとか皿洗いとかな!」 「………」 洗い場から大声をあげる男は無視して、龍之介は制服のシャツのボタンを外した。 スタッフルームに戻って最初にしたのは、携帯をチェックすることだった。 美寧から着信と、2件のメールが入っている。 『Sub:メール受信 真人に犯人からメールが来ました。 後からその内容を転送します。 土曜の正午にあたしの家に集合です。』
/1506ページ

最初のコメントを投稿しよう!