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目的の明居駅に降り立つと、もうそこに見慣れた顔が揃っていた。
全員バラバラの制服姿。沙弓と雅の中学時代の同級生たちだ。
「あ、沙弓!雅!」
真っ先に反応してきたのは、沙弓より小さくて元気のいい女の子だった。
真っ黒で量の多い髪を、高い位置で2つに結んでいる。
高校生には見えない幼い顔立ちは、制服を着ていなければ小学生でも通用しそうだ。
「あっこ!相変わらずちっちゃいなぁ。それから制服だっさー」
「むっ!これでも頑張ってんだからね!普段はスカート膝下なんだから」
機嫌の直った雅の言葉に、全身紺色のセーラー服に黒いタイツの橋谷 篤子(はしや あつこ)はぷくっと頬を膨らませた。
その仕草があんまりにも可愛くて、沙弓まで自然と笑顔になった。
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