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「変わらないなー、この2人」
「な。いつまで経ってもラブラブで羨ましいことで」
龍之介の少し後ろで、同じ制服を着た少年2人が笑っている。
紺のブレザーに落ち着いたチェックのズボン。胸元には校章がついている。
「まーな。つかお前も早く彼女作れよ」
「っ……作れるものならもうできてますぅ!」
そうオーバーに叫んで両手で顔を覆ってみせるのは、長谷川 真人(はせがわ まさひと)。
中学時代は野球部で坊主だった髪が、今は緩くパーマが掛かっている。
性格はもちろん、顔だって決して悪くないのだが、なぜか今は全くモテないようだった。
「お前ハゲの頃はそれなりに人気あったのにな。ま、焦るな焦るな」
そんな真人の肩に手を掛けるのは、笹野 裕紀(ささの ゆうき)だ。
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