死者からの手紙

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「美寧。これは呪いだ。死んだ森の呪いなんだよ」 好きだよ、と愛を語るように祥平は囁く。 美寧は鼻で笑い捨て、挑戦的に祥平を見据えた。 「嘘つき」 楽しそうに祥平の口角が上がる。 「そういう所嫌いじゃないよ」 美寧の髪を指で梳き、ゆっくりと顔を近付けてきた。 あと数センチで唇が触れ合う所で、美寧の人差し指がそれを阻んだ。 「ねぇ、今あたしが何考えてるかわかる?」 「わかるよ。『祥平くん愛してる』、だろ?」 「ふふ」 冗談めいた祥平の言葉に美寧は艶然と微笑み、彼の首に両手を回した。
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