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「はぁ、、、またひとりかぁ、」クリスマスの夜、小さな部屋に溜め息がこぼれる。
隆志(たかし)21歳。
サラリーマン。
隆志は、ごくふつうのサラリーマン。目立った特技があるわけでもない。
小さい頃から目立たない存在で恋愛経験も少ない。
親友と呼べる存在もいない。
隆志は子供の頃から誕生日が嫌いだった。
だって、クリスマスのプレゼントと誕生日のプレゼントがいつも一緒だったから、、、
そして、いつも一人だから、、、、
隆志の母親は、
隆志が中学2年の時に離婚していて、女手一つで隆志を育ててきた。
誕生日の日はいつも、仕事だったのだ。
そして、隆志は高校卒業後とある会社に就職したのと同時に札幌で一人暮らしを始めたのだ。
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