13人が本棚に入れています
本棚に追加
「これ旅行だよね・・何でこんなに、人を連れて来てるんだ!」
「確かに、蒼太さんの言う通り旅行に来たんなら私達は3人で居るべきでは?」
「・・今日はな・・皆で楽しみたいのじゃ・・」
「・・・・」
「?」
アナウンス「間も無く三重~三重~です」
「降りるぞ!」
「はい」
「うん・・」
新幹線から降りた玲奈達一行・・
「バスに乗る・・そして、中水町に降りて山道に入る」
「解りました!」
「解ったよ・・ところで・・いつまでこの人達に守られるんだ?」
「帰るまでだ」
「マジっすか?
「まぁ気にしないで行きましょうよ。」
玲奈は苦笑いをしながら言う。そして蒼太はうん、と頷くがやはり機嫌は悪い様だ・・そして一時間後・・
「久し振りに来たな・・ここは・・」
「うわぁ、綺麗なとこ~」
「本当ですね・・」
玲奈と蒼太は驚きの声をあげる・・そりゃあそうだよ、鈴川は昔からある綺麗なとこで平安から今までずっとあるのだから・・
「爺さん、あのさ、ここ・・」
「綺麗だな、この川・・」
「うん・・あのここに何で連れて来たのさ?」
「今日は大事な日だろう?お前に私は何もしてあげれなかった・・あの日から・・」
あの日・・そうあの日からだ、僕は・・女の人が苦手になったのは・・
ピーポピーポ
「母さん、母さん!」
「そう・・た、」
「母さん!」
「おと ・・うさ・・ん・・を恨まないでね・・」
僕は小さい頃に母をなくした・・
「母さん~!!!死なないでよ!僕を置いて行かないで!母さん!」
あの時は、僕は悲しみに明け暮れるばかりで家にもいっこもでなかった・・父さんは僕に謝るばかりで・・・爺さんは僕の側に居たけど、ただ動揺はしていて、どうすればいいか悩んでいた。
そして、今・・・
「蒼太、綺麗だろ?この川は・・」
「うん・・本当に・・」
「今の私に出来るのは、お前を見守り側でいてやる事しか出来んのだ・・」
「十分に爺さんは、僕に大切な事を教えてくれたからあの日の事は僕は気にしてないよ。」
「蒼太・・」
「玲奈さんは?」
「うん?あれ!?」
「オーイここですよ!」
「なんだ」
最初のコメントを投稿しよう!