●フラワーつばき

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「椿純か~。」 放課後…。 貸してもらったハンカチを眺めながら朝のことを思い出す。 あれから学校までの間 椿君は今日から転校してきたこと 実は同い年ってこと(高2ってことや) めっちゃかっこいい兄ちゃんが一人居るってこと とかいろんなことを話た。 学校に入る前にアドレスも交換した。 高校生になってから僕のことを変な目でみない友達ができたんわ 椿君がはじめてやからめっちゃ嬉しかった。 [今度あったらお礼せんと…] そんなこんを考えながら 4時までに家に帰らんと!! 教室を出ようとした僕。 『安田ー。』 「ほぇ…?」 振り向いたところに立ってたんは担任の先生。 「なんですか?」 なんか僕悪いことしたっけ? 『お前今日居残りやん…ιι なに忘れてんねん。 このプリント全部やって提出したら帰っていいからな。 ほな、がんばれよー!!!』 山積みのプリントを僕に渡し、 さっそうと去っていく先生。 てかなんやねんこの量!!! 絶対終わらんやろ!!! 絶対4時に帰れんな…。 亮ちゃん、 ヒロくんごめん(;_;) 僕の頭が悪いばかりに…。 亮ちゃんとヒロくんに対する八つ当たりがひどくならんように、 [今日は補習で遅くなるから。 4時迄に帰れません。 亮ちゃんとヒロくんに 八つ当たりせんといて!!!] そう兄ちゃんにメールを打って かかってくるであろう 電話に備えて電源をきった。
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