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「椿純か~。」
放課後…。
貸してもらったハンカチを眺めながら朝のことを思い出す。
あれから学校までの間
椿君は今日から転校してきたこと
実は同い年ってこと(高2ってことや)
めっちゃかっこいい兄ちゃんが一人居るってこと
とかいろんなことを話た。
学校に入る前にアドレスも交換した。
高校生になってから僕のことを変な目でみない友達ができたんわ
椿君がはじめてやからめっちゃ嬉しかった。
[今度あったらお礼せんと…]
そんなこんを考えながら
4時までに家に帰らんと!!
教室を出ようとした僕。
『安田ー。』
「ほぇ…?」
振り向いたところに立ってたんは担任の先生。
「なんですか?」
なんか僕悪いことしたっけ?
『お前今日居残りやん…ιι
なに忘れてんねん。
このプリント全部やって提出したら帰っていいからな。
ほな、がんばれよー!!!』
山積みのプリントを僕に渡し、
さっそうと去っていく先生。
てかなんやねんこの量!!!
絶対終わらんやろ!!!
絶対4時に帰れんな…。
亮ちゃん、
ヒロくんごめん(;_;)
僕の頭が悪いばかりに…。
亮ちゃんとヒロくんに対する八つ当たりがひどくならんように、
[今日は補習で遅くなるから。
4時迄に帰れません。
亮ちゃんとヒロくんに
八つ当たりせんといて!!!]
そう兄ちゃんにメールを打って
かかってくるであろう
電話に備えて電源をきった。
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