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一人教室に残って
もくもくと課題をこなす僕。
「しんどーιι」
なんでこんなにプリントだすねん先生!!
しかも一人の教室とか気味悪いし…。
僕こういうん好きやないんに。
よくあるやんか…。
学校の怪談話しで
ひとりでに開くドアとか…。
ガラッ……。
「うわぁっ!!!」
開いちゃったでドア!!
思わず声がでてもうた恥ずかしい/////
「あれ?安田君やんか。」
聞き覚えのあるこの声は。
「椿君やん。めっちゃ驚いたわ。」
「こっちが驚いたわιι
安田君めっちゃ声でかいんやもん。」
笑って僕の隣の席に座ってこっちを覗いてくる。
「居残り?」
「おん。」
目を丸くしてプリントを眺めてくる椿君。
「その量で終わるん?」
「これでもう半分おわったんやけど…ιι」
まじで?
って聞いてくる椿君に頷いて
次のプリントを取ろうとしたら
横から手が伸びてきた。
「椿君?」
「一人でやるより二人でやった方がはやくおわるやん。」
さわやかな笑顔を浮かべながらそう言ってすごいスピードで問題をとき始めた。
ドキッ…。
あれ僕の心臓へんや…。
めっちゃドキドキいってる。
なんでやろ…。
「椿君。ありがと。」
なんか助けてもらってばっかしやな…。
て思いながら。
わざとさっきのドキドキのことを忘れようとした。
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