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「7年前の俺は荒れてねん…。」
荒れてたってなんや?
「裕さんって昔なにやってたん?」
「族の総長。」
さらっと応える椿くん。
お互い慣れるんやろうな…。
「そんな時に俺は“ツッコミの信五”に出会って。
恋に墜ちたんや……。
一目惚れやった……。」
「ツッコミの信五って誰なん?」
「僕の兄ちゃん。」
ヒナちゃんのことか…。
って納得する椿君。
「すぐ告白したんやけど
“デブはきらいや”ってフられてん…。
確かにその時の俺の呼び名は“白豚の裕”やったからな。
めっちゃ太ってたんや…。」
裕さんってそんなに太ってたんやιι
面影ないやん…。
てか兄ちゃんの振り方最悪やん!!
「それからの俺はすごかったで…。
どんな苦しいダイエットも我慢した。
そして痩せた俺はまずヒナと友達になった…。
またいきなり告ってフられたら今度は立ち治れんって思ったから。」
「純愛やぁぁ~。」
なんて乙女やねん裕さん!!
「安田くん落ち着いてιι」
隣で心配してくれる椿くん。
「二回目の告白を決心したのが9月に入ってからやったな…。」
7年前の9月…。
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