●ツッコミと白豚

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「7年前の俺は荒れてねん…。」 荒れてたってなんや? 「裕さんって昔なにやってたん?」 「族の総長。」 さらっと応える椿くん。 お互い慣れるんやろうな…。 「そんな時に俺は“ツッコミの信五”に出会って。 恋に墜ちたんや……。 一目惚れやった……。」 「ツッコミの信五って誰なん?」 「僕の兄ちゃん。」 ヒナちゃんのことか…。 って納得する椿君。 「すぐ告白したんやけど “デブはきらいや”ってフられてん…。 確かにその時の俺の呼び名は“白豚の裕”やったからな。 めっちゃ太ってたんや…。」 裕さんってそんなに太ってたんやιι 面影ないやん…。 てか兄ちゃんの振り方最悪やん!! 「それからの俺はすごかったで…。 どんな苦しいダイエットも我慢した。 そして痩せた俺はまずヒナと友達になった…。 またいきなり告ってフられたら今度は立ち治れんって思ったから。」 「純愛やぁぁ~。」 なんて乙女やねん裕さん!! 「安田くん落ち着いてιι」 隣で心配してくれる椿くん。 「二回目の告白を決心したのが9月に入ってからやったな…。」 7年前の9月…。
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