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「なにしとんねん!!!」
誰の声やか分からないけど
その声とともに
僕を押さえつけていた先輩の手が退いた。
おそるおそる目を開いてみると
僕の目の前でしりもちを付いている先輩の姿。
そして背中しか見えんけど僕と同じ制服を着た背が高い男の姿。
この人が先輩を突飛ばしたんやと直感した…。
「嫌がってるやん。なに考えてんねん!!」
『嫌がってなんかないやん…。
なぁ…ヤスコちゃん。』
そういって僕を見つめてくる先輩。
僕は怖くて声が出なくて俯いた。
『なんとか言えや!!!!』
「ええ加減にせぇや。警察呼ぶで…。」
そういって僕と先輩の間に立って僕を守ってくれる…。
でも声がめっちゃ怖いιι
『まぁ今日はええわ…。また遊ぼうね。』
一言残して先輩は去って行った。
残された僕とめっちゃ背の高い人。
お礼を言わんとって思ったけど気が抜けて座り込む僕。
男には迫られるし、腰は抜けるしめっちゃカッコ悪。
「大丈夫?」
僕を助けてくれた人が優しく声をかけてくれた。
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