●運命のであい

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「なにしとんねん!!!」 誰の声やか分からないけど その声とともに 僕を押さえつけていた先輩の手が退いた。 おそるおそる目を開いてみると 僕の目の前でしりもちを付いている先輩の姿。 そして背中しか見えんけど僕と同じ制服を着た背が高い男の姿。 この人が先輩を突飛ばしたんやと直感した…。 「嫌がってるやん。なに考えてんねん!!」 『嫌がってなんかないやん…。 なぁ…ヤスコちゃん。』 そういって僕を見つめてくる先輩。 僕は怖くて声が出なくて俯いた。 『なんとか言えや!!!!』 「ええ加減にせぇや。警察呼ぶで…。」 そういって僕と先輩の間に立って僕を守ってくれる…。 でも声がめっちゃ怖いιι 『まぁ今日はええわ…。また遊ぼうね。』 一言残して先輩は去って行った。 残された僕とめっちゃ背の高い人。 お礼を言わんとって思ったけど気が抜けて座り込む僕。 男には迫られるし、腰は抜けるしめっちゃカッコ悪。 「大丈夫?」 僕を助けてくれた人が優しく声をかけてくれた。
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