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最悪だ―。 部長の問いかけにもどう返したらいいのかわからなかった私は、とりあえず資料を拾い出した。 コツコツという音がしだいに大きくなり、部長がこちらに近づいて来るのがわかる。 来ないで! 私の願いもむなしく、部長は近くまで来て資料を拾いだす。 なんとか全て拾い終わった時、部長は自分が拾った分の資料を差し出して言った。 「佐和野さんは、そうやって誰にでも怯えているのか?」 .
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