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私は部長にそう思ったのを悟られないように、俯く。 部長が好きな女子社員は、このギャップ(笑顔)にやられてるのかな? なぜかそんな事を思った。 そして、今日に限って他の残業者がいない事を恨んだ。 他の人がいたら、こんなに部長と話すことも、部長にドキッとする事もなかったはずだから。 「あの、大丈夫ですから、帰ります!」 私は自分の考えを振り払うようにそう言うと、部長の返事を待つことなく、走ってエレベーターへ向かった。 .
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