1.白黒パンダ柄のマツノスケ

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俺はドアを閉めてもう一度寝ようとした。 でもふと猫と目があった。 猫はじっと俺の事を見つめている。 よく見ると体中は傷だらけ、ガリガリに痩せ細った小さな体はとても飼い猫には見えなかった。 信二「お前…飼い主に捨てられたのか??」 じっと俺の事を見つめる猫に、何故か少し愛着が湧いた。 多分、自分と猫の立場をダブらせていたんだと思う。 俺はドアを閉めずに台所に向かい、冷蔵庫からシーチキンの缶詰めを取り出した。 信二「今回だけだからな。俺は貧乏暮らしなんだ。そんな俺にもう食いもんたかりにくんなよ。」 そう言って俺はシーチキンを差し出した。 猫は最初少し警戒しながらも、シーチキンを食べ始めた。
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