魅入られた闇

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暗くて深い闇の底 何も見えなくて何も感じない そんな漆黒の闇の中 君は現れた 闇に輝く眩しい光 眩しいけれど暖かい 目が眩む程… 体に光を受け 感覚が…感情が…ゆっくりと解け出す… 漆黒の中に居た体は もう闇と同化して 俺は… 光を受けて儚く消えるかも知れない… そして君は… 光が…輝きを失ってしまうかも知れない… それでも 眩しい光は俺に… 手を差し伸ばしてくれる… 一緒に堕ちても… 君は構わないと言った… その手を差し伸べて… 堕ちても一緒に居たいと… …俺は…君の…… 暖かさに心を解かされ 眩しい程の輝きに目を奪われ 君の全てに…心が…魅入られた… …貴女に…触れたい… …貴女を…感じたい… …手に入れてしまったら…離したく…ない… 行き着く先が 地獄でも… 奈落の底でも… 君と居るなら… 君と一緒なら… 何処まで堕ちても… 構わない… そう感じて… 汚れのない君の手を取って 強く…強く… 君を抱き締めた… …もう… …離さない…
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