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少年がまたハンドガンを向け、引き金をひいた。
しかし弾は全て地面に弾かれてしまう。
また化物が槍を振り下げた。少年は真上に飛び、それを回避した。
「シャキン…」
ハンドガンの銃口の下から30センチほどの刃物が飛び出た。
少年はその刃を化け物の右手に振り上げた。
化物は絶叫しながらその場に膝をついた。
化け物の右腕が切り落とされ、落ちた右腕の手のひらからひかり輝くモノがこぼれ落ちる。
少年はそれを拾いあげた。
「疑惑の翼、確かに受け取った。」
少年はそれをポケットの中に入れる。
「お…おのれ!それは私のモノだっ!」
地響きがするほどの声と共に右手が再生した。
少年は大きく間合いをおく。
少年はハンドガンを化物に向け睨んだ。
「お前の欲望は疑惑の翼だけに止まらず、魔武器であるガイウスの大槍にも手をだした。今この時をもって貴様を外法に認める。」
少年の右手が紅く光りだし、身体とハンドガンは暗い藍色に光りだす。。
化物は我を忘れているのか槍を振り回しながら構わず突っ込んでいく。
しかし変化はそれだけではなかった。
少年の周りを6本の黒く輝く手のひらほどの鋭利なトゲが、囲むようあらわれた。
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