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「6の印をもつトゲをもって貴様に血印を刻み、自らの6の烙印をもってその身に絶望をあたえる。」
少年は藍色のオーラをまとい化け物に銃口をむけた。
そしてハンドガンをを化物に向け、引き金をひいた。
引き金をひいた瞬間にハンドガンについた銃剣が飛んでいく。
それを追うように少年の周りを囲んだ六本のトゲも、化物に向かって飛んでいった。
化物は槍を振り回しながらかまわず少年に突っ込んでいく。
トゲは化物の胸元に向かって飛んでいたが、全て槍に弾き返され、外に逸れた。
ぐぐ…
外側に散ったトゲが化物の方向へ刃先を変えた。
「な…何?」
化物は我にかえったのかそれに驚きを隠せないようだ。
トゲはまた化物を襲った。
化物は四方八方からの攻撃に対応しきれず、4本のトゲが肩、腹、腕に突き刺さる。
化物の悲鳴は教会中に轟いた。
化物は膝をつき傷を抑える。
そこへさらに弾かれた3本のトゲが背中に突き刺さる。
化物は絶叫をあげその場に倒れこんだ。
ビキビキ…トゲが刺さった所から化物の体が黒く染まった。
「おっおれの体が何かに侵されていく!」
それは恐ろしい激痛と共に化物を侵食していった。
「き…貴様――何をした?」
少年は化物に近づくと小剣の1本を引き抜いた。
その小剣は藍色に光っている。
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