68人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
通勤ラッシュ
人混みの多い電車は苦手
僕はある人を見つけて付いて行った。
僕と同い年くらいの女子高生。
おとなしそうな女の子の後に僕は付いて行った。
僕はその子の間となりに立って話しかける。
「あのさ、君に頼みたいことがあるんだよね。」
女の子はただ静かに満員電車で揺られているだけ。
彼女はいつも僕を無視するんだ。
「ねぇってば!」
毎日毎日、話しかけてもこちらに視線を向けようともしない。
「頼みたいことがあるんだ。聞いてよ。」
僕の言う頼みたいこととはなんだろう。
自分でもわからない。
それに、この女の子に毎日会う理由も僕にはわからなかった。
最初のコメントを投稿しよう!