Side・尋樹

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そのまさかだった。 歩いて寮まで来たらしい。 どんだけ運がいいんだ、コイツ。 校舎から寮までの道は、校舎に行くより複雑だ。 よくたどり着いたな。 つか、コイツもしかして....。 「佐々木歩幸か?」 そう言えば、元からでかい目が更に見開かれる。 当たり。 気持ちが顔に出るとか、可愛いな、佐々木歩幸。 俺が考えてるであろう事に答えてやると、今度は訝しげな顔をしてきた。 コイツ、ホントに顔に出すな。 今の顔、ぜってーコイツが生徒会長!?みたいな事考えてたぜ、多分。 俺がそれを指摘すると、佐々木歩幸は両手で顔を覆った。 コイツ....綺麗なくせに面白ぇのな。
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