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「いや、あの....喜んで頂けて何よりです....」
俺がそう言うと、2人は顔を見合わせて、笑った。
「アハハっ何それっふーちゃんって面白い!!」
「幸、笑いすぎ....ハハっ」
東海林くんも笑ってるけどね....。
仕方ないだろ!?
何て言っていいかわからなかったんだから!!
「お前ら席着けー。特に、後ろで馬鹿笑いしてるバカップル」
教壇を見ると、いつの間にか先生が来てた。
ホストみたいな先生だ....。
顔もかっこいいし....。
この学校って美形率高いな....。
「先生ってば、自分が今独り身だからって嫉妬しないでよねっ」
神崎くんは意地悪そうな笑顔を浮かべて言った。
つか、この2人付き合ってたんだ。
「馬鹿言ってないで座れ」
先生は呆れたみたいにため息をついた。
神崎くんは後でねと俺に耳打ちして席に戻った。
「俺後ろの席だから。よろしくな、佐々木」
東海林くんが椅子に座りながら俺に言った。
俺はその言葉に笑って頷いた。
「あー、知ってると思うが、俺はこのクラスの担任の海堂 篤(カイドウ アツシ)だ。よろしくな」
海堂先生がそう言って笑うと、周りから黄色い声が飛んだ。
「よろしくお願いします!!海堂先生!!」
「僕海堂先生が担任で幸せです!!」
「先生好きです!!」
おいおい....。
なんか告白してる奴いるし....。
同性愛に偏見はないけど、この熱気にはヒくなぁ....。
先生もちょっと苦笑してるし....。
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