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「あ、このクラスには噂の特待生もいるよな?」
俺の事だ。
つか、なんだよ、噂って....。
「先生、俺です」
俺は片手を挙げた。
先生の視線が俺に止まる。
「!!」
先生は目を見開いて俺を見る。
え?
俺なんか変?
先生にガン見されてるんですが....。
てか先生、顔赤いんですが、風邪ですか?
「佐々木....俺の恋人になんねぇ?」
「....ハ?」
何言ってるんですか、この教師。
堂々と生徒をナンパしたし....。
「ちょっと先生!!ふーちゃんと付き合いたかったら、僕を通してよね!?」
俺がポカンとしてたら、神崎くんが先生を注意?してくれた。
「なんで神崎に言う必要があんだよ?」
先生は不機嫌そうに神崎くんに言った。
「ふーちゃんは僕の友達だから当たり前でしょ!?ふーちゃんは僕達が守るの!!」
神崎くんはあっかんべーをしながら、先生に言い返す。
友達....。
神崎くん友達って言ってくれた....。
友達なんていなかった俺はそれがすごく嬉しくて、自然と頬が緩んだ。
「....佐々木くん、その顔ヤバイ。惚れそう....」
隣の席の人の言葉でふと我に帰る。
周りを見れば、皆がなぜか赤い顔して俺を見てた。
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