入学式

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あの後。 先輩が呼んだ車(リムジンだった💦)に乗って体育館に向かった。 車の中で先輩は色々教えてくれた。 まず、この学園は昴学園と言うらしい(知らなかった💦)。 そして、この学園は校門から校舎までは少し距離があり、おまけに複雑なので車じゃないと行けないらしい(不審者対策らしい💦)。 あと、あのシンデレラ城ばりの建物は寮らしい。 しかも、道は校舎に行くより複雑みたいで、先輩は俺が寮までたどり着けたのは奇跡だって言ってた。 最後に。 「この学園では俺の言う事が絶対だ。だから、歩幸。俺の事は尋樹って呼べ」 「は?」 いやいやいや....。 まぁ、百歩譲って、先輩って俺様だよなぁとか、自己中だなぁとか、めんどくせぇとかいう事はいいとして、呼び捨ては....マズイだろ....。 色々と。 先輩モテるみたいだし(男子校で?)、親衛隊もあるみたいだし(男子校なのに?)、なにより先輩だし。 「いや~、呼び捨ては....マズイですよ」 「呼べ」 「いや、だから....」 「よ・べ」 「それは「呼べ」....尋樹先輩(泣)」 「....まぁ、いいか」 まぁ、いいか。じゃねーんだよ!! なんだよ、この俺様!! 笑ってたけど後ろに黒いオーラ出てたよ!! 怖かった....(泣) まぁ、そんなこんなで体育館に到着し、俺は無事に入学式に間に合った。 なんか俺さっきから素が出まくってる。 ばーちゃんの前ですら出した事ないのに....。 やっぱり尋樹先輩は変な人だ。 ドキドキさせられるし、素の俺を引き出すし....。 でも、それを不快に感じない。 『歩幸、幸せのヒントを見つけてね』 朝、家を出る時ばーちゃんに言われた言葉。 幸せのヒント....。 まだよく分からないけど....でも。 分かる時はくるかな? 俺はここで....何かを、見付けられるだろうか?
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