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(ああ、聞いたよ。別に好きな奴がいるってね…)
(そうよ。分かっているじゃない)
(でも、納得いかないよ。その、好きな相手が人間なんじゃ…)
そう、シェリーの好きな相手は人間だった。もちろん、その人間とは惣介のことである。
(それに、惣介さん、彼女がいるじゃないか。今だって来てるんだろ?明海さんの声が聞こえる)
(うるさいわね!)
シェリーはそう言って黒猫を追い払った。黒猫は渋々シェリーのもとを去った。
惣介といえば、居間でガールフレンドの明海とDVDを見ている。
感動の恋愛映画。二人して、涙を流しながらブラウン管を見つめる。
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