始まりを告げる日

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神崎は、しばらく白河からの返答を待っていた。 白河「思い出せないです……」 神崎「まあいいさ。俺も、変なことで有名だからどっかで聞いたんだろ」 白河「そういうことにしておきましょう」 結局、どうして知っていたのかはわからなかったが、神崎は微笑みを浮かべているようにも見えた。 だが、今度は真剣な顔で念をおすように言った。 神崎「さっきも言ったが、俺とは関わるな。これが、俺とお前の最初で最後の会話だ」 白河「いやです!私、周りの目とか気にしません。私は、神崎さんとお話しをしていきたいんです!」 まるで、こちらに襲いかかってくるのではと思わせるほど、神崎のほうに身を乗り出していた。
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