始まりを告げる日

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白河は、廊下からを持ってきた机と椅子を神崎の隣に置いた。 神崎「んな!?」 さすがの神崎も驚いた。 あきらかに、クラスから避けられている奴の隣に、ふつう来るかと。 白河「ここしか空いていないんですよね?だったら私の座席はここです」 教師「そ、そうか。だったら、構わんが。まあ、変わりたくなったら、すぐに言えよ」 おとなしそうな白河だったが、さすがに腹を立てたのか、何か言い返そうとしていた。 神崎は、自分のことでいちいち騒ぎを起こしてほしくない。 一応、小声で止めることにした。 神崎「おい。俺なんかどうだっていいんだよ。お前まで、目つけられちまうぞ」 白河「別に私は――」 神崎「反抗は許さん。とにかく、もうおとなしく座ってくれ」 そう言われると、白河はおとなしく席についた。
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