あまなの花

最悪な新学期

「…良かったわね、下級生に人気じゃない」

嫌味たっぷりに言った。

それでも中谷はニコニコとしている。

「えっ！俺、人気なの？」

……はあ？

こいつ、自分のせいでｷﾞｬｰｷﾞｬｰ言われて皆が迷惑してるってゆーのに。

自分のせいじゃないと、今まで思ってきたのか？！

「あ、うん。まあ」

おっと！心の声が…。

すると、勇気ある少女が中谷の前へやってきた。

少女は真っ赤な顔をしていて目がくりくりしている。

「ぁのっ…！な、中谷先輩」

中谷も驚いている様子。

「…わ、私と………

付き合って下さい！！」

…………………………。