第一章 私の病気

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その頃、私はとても怖い夢を見ていた。夫と娘が私を置いて、どこかに行ってしまう。行かないでと声をあげようとしたが、声が出ない。走ろうとしても足元がぬかるんで、どんどん体が沈んでいく。そこで目が覚めた。目が覚めると、男が優しい目をして私の手を握っていた。男が優しい目で私に話しかけた。 「私とお前はずっと一緒だよ。だからお前もずっと私のそばにいてこの手を話さないでおくれ。」 私は、その人が誰なのかを思い出した。とても大切な私の夫・・・。ずっと連れ添ってきたね。 「お父ちゃん、何で此処にいるの?仕事は?」
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