第一章 私の病気

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「もう33か。娘が思春期の頃は大変だったわね。私がもっと話を聞いてあげたら、家出なんかしなかったのに。」 もっと娘と沢山話したかった・・・。今後悔しても遅いわね。 「私はいい母親では無かった。」 「いや、気持ちは通じてたんだよ。立派に育ったじゃあないか。有難う。」 そういわれて、私は嬉しかった。 「さあさあ、夕食ができるまでまだ時間があるから、もう少し寝ておいで。」 「えぇ。」 私はまたベッドに横になった。今度は悪夢は見ないで済みそう。
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