第四章:癌(主人公夫)

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思いもよらない妻の言葉…。やっぱり心で記憶している。その事が真実である限り、私は妻と共に生きていきたい。 「手術頑張るよ。君と最後まで生きたいから。」 希望を失わずに生きれば、必ず幸せはやって来る。そんな気持ちで夫は手術を受けた。 術後は良好で転移は見られず、家族みんなで幸せな日々を送っていた。妻が時々語る思い出話は、家族の幸せをより一層大きくしていった。 でも夫はその反面、もしも自分が先に逝ってしまったら、残された妻はどうなるのか。娘が後を見てくれると言ってくれると思うが、果たしてそれで良いのだろうか?
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