第五章:怖い(主人公 妻)

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「もう私が見ていくのは限界なのか?」妻の病気の進行は止まらない…。何がいけないのか分からない…。私の目を見てくれない日が多くなってきた。空中にいる誰かに向かって、意味の分からない話をしている。時々何かのきっかけで不穏になり、暴れる事も多くなってきた。 それと同時に私の身体に悪い変化があった。癌の再発…。妻が悪い時にそばにいてあげれない…。その事が無念でならない。必ず元気になって帰ってくる。妻の顔をみずに妻に話し掛けた。妻がどんな顔をするのかとても不安だった。もう僕がずっと分からないかと思い、悲しげに歩いていった。
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