第六章:余命

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第六章:余命

私は全ての告知を医師に求めていた。『余命1年』そう告げられた。妻に会いたい。私の最後のわがまま…死ぬときは妻の腕の中で死にたい。でも認知症の妻にとってはさらに病気を進行させてしまうきっかけになってしまうかもしれない。妻を守る為にも、私は妻のいない所で死ぬべきなのか。分からない、自分の死に方なんて…。どんなに考えても…。1日が短すぎて、妻と会える日が少なくなってきて、きっとこのまま死んでいくのだろう。それしか思い浮かばなかった…。
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