第9章:心の記憶

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急に夫の姿が消えた。 「お父ちゃん!何処に行ったの?」 周りを見ても夫はいない。 「お父ちゃん、お父ちゃん。」 私は何度も呼び続けた。すると若い女性が祭壇を差した。 「お父ちゃんはあの中…。死んでしまったのよ!早く送ってあげて…。」 全て分かってしまった…。思い出してしまった。 「お父ちゃん…ここに眠っていたの?」私はそっと手を合わせた。 「忘れちゃてごめんね…。今まで有難う。愛しているよ。天国にいるよね!今度こそ間違えないように会いに行くから、待っていてね!絶対だよ!」 遺影を見ると、夫は笑っていた。
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