第一章 私の病気

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私の病気が進んでから、私は夫の姿が見えないととても不安になった。私を置いて何処行くの?私は夫の姿を探し続けた。でも幾ら探してもいない。私は寂しくなって泣きそうになった。泣きそうな目で周りを見つめた。すると 「どうしたの?」 と声がした。振り向くと、あの優しい目をした男の人が立っていた。夫だと思ってそばに駆け寄った。でもその人は夫では無かった。私はそれに気づかないまま話を続けた。すぐそばにいた夫に気づかないまま、話を続けた。 「もう・・・いいよっ・・・、誰か元の妻に戻してくれ!」そんな夫の思いに気づかないまま。私の病気の為に夫が傷ついているのも分からない。
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