翌日

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「お兄ちゃ────ん!!朝だよ────っ!!」 唇が重なる──と思ったその瞬間、ドアが吹き飛んだ。 吹き飛んだ……だと……? バカな……そんな事が……。 なんて、BLEACHやってる場合じゃない。因みにこの間0.2秒。 ……しまった。 星空兄妹の存在を、完全に忘れてた。 「ひゃあ!?」 驚いた日和が、びくりと体を揺らして声を上げる。 今更誤魔化すのも無理っぽいが、俺はその前に日和の口を塞ごうとしていた。 ……が、しくじった。 日和が体を起こした事もあり、口を塞ぐはずの手は、日和の胸を鷲掴みにしてしまったのだ。 「ど、どどどどこ触ってるのバカぁ!!春の変態──っ!!」 「マテラッツィ!!」 日和の鉄拳が顔面に炸裂し、俺の意識は一瞬、地平線の彼方まで吹っ飛んだ。 これは……死ねる。マジで痛ぇ。 視界に星が飛び散り、頭がガンガンする。 俺は意識が朦朧とする中で、何とか助けを求めた。 「みそ……ら……助けてくれ……ッ」 それだけ言い残して、俺はベッドから転がり落ちた。 ……古傷の鼻が……鼻があぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!(ムスカ風に) 顔面以外の場所を殴られたなら、まだ意識がfly awayする事も無かったろうが……鼻はヤバいって。 ……あ、いや訂正。 殴られたら死ぬ部分、他にもあったな。下半身に……。
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